ホイヤー カレラ Ref.1553の買取りについて
京都にお住いのお客様より、ホイヤー カレラRef.1553の買取をご依頼いただきました。タグホイヤーになる前の、古いホイヤー時代の時計ですので付属品はありませんでしたが、精度は良好でした。出来る限りの買取り価格をご呈示させていただいたところ、お近くの質屋さんより高額だったという事でお売りいただく事ができました。
HEUER カレラアンティーク Ref.1553について
HEUER(ホイヤー)カレラ Ref.1553 は1970年代初期に登場した時計です。当時ホイヤーはブライトリング、ハミルトン、デュボアデポラ、ビューレンと提携し世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントの開発を目指しました。そして1969年、自動巻クロノグラフCal.11を発表しました。
その後開発を進め19800だった振動数を21600に上げるなどの改良を施したCal.12を経て、1972年にコストパフォーマンスに優れ、秒針表示を備えたCal.15を発表します。カレラRef.1553には、このCal.15が搭載されています。左リューズなのはCal.11から継続している構造上の理由からです。
1970年代の腕時計
デザインも左右非対称なダイアルレイアウトが特徴的で、3時位置のクロノグラフ積算計に対し、9時側のインダイヤルは無く、10時位置に秒針が配置されています。ラグと一体化した卵型ケースや鮮やかなカラーリングは1970年あたりのトレンドです。同世代の多くの時計に見られるケースデザインです。1969年の人類月面着陸などから、世界的に宇宙開発・近未来への期待感が高まっていた事が要因に挙げられます。