モバード デイトロン HS 360 ref.434-616-602を買取いたしました
東京都中野より、モバード デイトロンHS 360の買取り依頼をいただきました。付属品はありませんでしたが人気の得るプリメロ搭載機であり、半世紀前の個体としては状態が良く精度も良好でしたので出来る限りの買取価格をご提示いたしましてご売却いただきました。素敵なお時計をありがとうございます。
現在アンティグランデは緊急事態宣言を受け、短縮営業をいたしております。また店内では消毒ミストやアルコール除菌、うがい手洗いを行い対策に努めております。また宅配査定も積極的にご利用いただいており、もちろん都内にお住まいでもご利用いただけます。
モバード デイトロン HS 360 ref.434-616-602とは
デイトロン HS360 ref.434-616-602は、モバードが1970年あたりに発売したモデルです。ムーブメントには、Cal.3019PHC エルプリメロを搭載しています。
1969年ゼニスとモバード共同開発によって誕生したのが自動巻きクロノグラフの規範とも呼べるムーブメント“エルプリメロ”です。そしてこれを搭載した腕時計が両社から発売されました。
同時期にはホイヤー、ブライトリング、ハミルトンなどのメーカーによって開発・発表された自動巻きクロノグラフムーブメントCalibre11、12がありました。
Calibre11は通常のクロノグラフムーブメントに自動巻きモジュールを追加したような構造を持っていましたが、エルプリメロの構造は自動巻きクロノグラフとして一から作られ完全に一体化したものでした。さらにその構造によってムーブメントは比較的薄いものとなっています。さらにエルプリメロは36,000bphという振動数によって他メーカーを引き離す圧倒的な精度を備えていました。
当時は先端を行く腕時計でありデザインもスポーティーな印象であったのでしょう。シンプルな曲線で構成された意匠は現代ではとてもクラシカルで落ち着いた印象を受けます。