注目をあつめるヴィンテージ腕時計

アンティーク レイルマスターと買取価格

1957年に登場したとされる連なるリファレンス番号からなる三部作(トリロジー)のひとつとして、CK2913 シーマスター300、CK2915 スピードマスターと並び称されるCK2914 レイルマスター。 それぞれが全く異なる特別な用途を目指したツールウォッチとして開発されたこの三部作の中でも、電気機関車の安全な運行の為に考案されたといわれるレイルマスターは、頑丈な防水ケースに分厚い文字盤と軟鉄製インナーケースに挟まれた高い精度と耐久性を誇る手巻きの30ミリキャリバーを搭載し、電車内に発生する強い磁場に影響を受けることなく、正確な時刻を表示する事を可能としました。 オメガ初の現代的なダイバーウォッチとして誕生したシーマスターや、モータースポーツを意識して生まれ、やがて宇宙に飛び立つことになったスピードマスターが持っていた潜在的な需要の高さに対して、そのネーミングからして限定的であったレイルマスターは遥かにニッチな存在として1960年代には一度姿を消しており、現在ではその存在自体が大変貴重ということが出来るでしょう。

アンティーク OMEGA

レイルマスター 買取価格

  • 最新更新日
  • 2021年2月18日
  • OMEGAレイルマスターref.2914SC
    オメガ
    レイルマスター
    ref.2914SC

    レイルマスター買取り相場価格

    110万円
  • OMEGAレイルマスターref.165.002
    オメガ
    レイルマスター
    ref.165.002

    レイルマスター買取り相場価格

    4,5万円

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モデル別の解説

レイルマスター アンティーク


											
											レイルマスター CK2914ref.omg_rail_ck2914
											
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レイルマスター CK2914

 CK2914

1957年に登場したCK2914、レイルマスターのファーストモデル。
その登場当初の姿は、同時に登場したシーマスターやスピードマスターと同様のブロードアロー針にはじまり、同様のプロファイルやラグ形状、そして裏蓋のデザインや防水リューズを持っており、この三部作に始まったオメガならではの個性として、強い印象を与えるものでした。
中でも最もシンプルな構成を持つレイルマスターは、それらの個性を最も強く感じられるものとして、アンティーク市場において常に高い人気を誇ってきました。
通常の腕時計では0.5ミリ以下がが普通であるのに対して、1ミリ程度の厚みを持つレイルマスターのブラックの文字盤は、表面が荒らされた仕上げが独特の迫力を呈しており、刻まれた楔型のアワーマーカーは深く彫り込まれ、そこにラジウム夜光を充填することで仕上げられたもの。
また特殊な時計であることを主張しているかのような、一際太いテンションリングを備える風防もタフなイメージを強調しています。
CK2914にはCK2914-1からCK2914-6までが存在し、1962年頃まで製造が続けられましたが、当初の特徴的なブロードアロー針はその途中で長短針ともにドルフィン型に変更され、当初夜光の無いストレートであった秒針も。丸形の夜光が入ったもの、またはダイヤモンド型の夜光が入ったものに変更を受けています。


											
											レイルマスター 135.004ref.omg_rail_135004
											
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レイルマスター 135.004

135.004

1963年頃、オメガのリファレンス番号の規格変更を受けて。CK2914は135.004として刷新されます。
秒針はダイヤモンド型の夜光が入ったものに統一され、当初ドルフィン型であった長短針が程なくしてバトン型に変更されます。
針の変更に伴って視認性が改善されたのは明らかながら、個性が弱まってしまった点は少々残念に感じます。
特に構成がシンプルなレイルマスターについては、この変化による影響が大きく思えます。
1960年代半ばには、時計業界は実用性に優れる全回転ローターによる自動巻が全盛期といえる時代を迎えており、オメガも550番台の素晴らしいムーブメントを量産し、シーマスター300に採用していました。
そして当然の事ながらそのクロノメーターチューンも存在し、コンステレーションやシーマスターの一部が搭載していたにもかかわらず、何故この耐磁性能を持つレイルマスターだけがクラシックな30ミリキャリバーと共に消えていったのでしょうか。
同時期の競合他社による耐磁時計はそのほとんどが自動巻ムーブメントを採用しており、例えばミルガウスやインヂュニアなどが生産数は決して多いものではなかったとはいえ、カタログから消える事が無かった事を考えると、オメガがこのタイミングで耐磁性能にこだわったモデルの生産を止めてしまったのは不思議な気がします。


											
											レイルマスター オフィシャル ref.omg_rail_165002
											
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レイルマスター オフィシャル 

165.002

1960年代前半のこと、ノース アメリカン アンド カナディアン パシフィック レイルウエイズの社用時計として、一般向けに作っていたシーマスター オートマティック、Ref.165.002のスペシャルバージョンを受注、製作しました。
そのスペシャルバージョンはホワイトダイヤルに一際明瞭なブラックのアラビア数字インデックスと、ドットの組合せによるアワーマーカーを持った視認性、判読性に特化したものであり、アワーマーカーの内側に13~24の小さな赤いインデックスが配されたもの、また6時位置にレイルマスターのロゴが復活しているものの2種類が存在しているようですが、共に6時位置の “OFFICIAL” の表記に対して、長年に渡ってアメリカにおいて鉄道会社の “OFFICIAL STANDARD” ウォッチを製作してきたボール社からクレームが入ったのか、このオメガによるスペシャルバージョンはその後すぐにボール社製に取って変わられてしまい、オメガのオフィシャルウォッチは極短期間の製造に終わってしまったといわれています。
その顔以外は何ら変わったところの無いモデルではありますが、この幻の「オフィシャル」ウォッチも現存数が少なく、コレクターズアイテムとなっています。

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