セイコー V.F.A ref.3823-7030 買取について
埼玉にお住いのお客様より、セイコー V.F.A ref.3823-7030 買取のご依頼をいただきました。
当店にお持ちいただいた、セイコー V.F.A ref.3823-7030 は既に電池切れの状態でした。お客様が若い頃に購入したセイコーの時計で、電池が切れてから20年近く使ってなかったとの事でした。
近年のセイコーの電池式なら電池交換で動作を確認するところですが、70年代のムーブメントで可動した場合でも継続した修理が難しいため査定には大きく影響しません。一方で外装が金無垢のモデルですので、そちらの評価が買取相場の参考値となってまいります。
ご依頼の、セイコー V.F.A ref.3823-7030 は外装や針等は非常に良い状態を保っており、コレクター様に引き合いがある状態でしたので、相場をやや超える買取価格をご提示し、売却いただくことができました。
大切なセイコー V.F.A ref.3823-7030を売却いただきありがとうございます。
セイコー V.F.A ref.3823-7030とは
1970年代に登場した、セイコー V.F.A ref.3823-7030。 セイコー70年代の腕時計業界を席巻したクオーツ(電池式)時計の一つです。 ムーブメントには、cal.3823を搭載。「V.F.A」は "Very Fine Adjusted" の略称で、当時のクオーツの中でも高精度な調整が施された仕様となっています。
デザインを見ると、外装は18金無垢、外装の仕上げや、和紙のような質感の文字盤には日本らしさを探求しているかのようです。 海外に視野を向けたセイコーの想いが感じられるモデルです。
セイコーの電池式(クオーツ)時計 について
セイコーは1969年12月、それまでの機械式腕時計よりも飛躍した精度を持つ、世界初のクオーツ時計(電池式時計)を発表。機械式腕時計が日差が数秒から数十秒だった時代に、月差±5秒という驚異的な精度を実現しました。
発売価格は40万円ほどで、当時は自動車が購入できる程の価値だったと言われています。
セイコーはクオーツ時計の技術特許を取りましたが、特許権の独占には固執せず公開を選択しました。 結果、70年代は急速にクオーツ時計の開発・普及が進み、機械式時計を製造をする多くの有名時計メーカーが打撃を受け、倒産・事業譲渡などといった道を歩みました。後にクオーツショックよばれるようになります。