注目をあつめるヴィンテージ腕時計

アンティーク シーマスターと買取価格

1948年、オメガは新世代の防水時計、シーマスターのコレクションを発表します。 第二次世界大戦中の軍需に応えて英国軍だけでも10万本以上の時計を納品したといわれるオメガは、その蓄積したノウハウの民間用への転用を試みました。 そうして生まれた腕時計がシーマスターです。当時最新であった自動巻ムーブメントと共に、デイリーウォッチの新たな機軸を打ち立てたのです。 1953年になると、ブランパンやロレックスによって初めて発表され、現代的なダイバーズウォッチの起源となりました。それに次いで、オメガから新たなダイバーズウォッチが登場します。 それが1957年のCK2913、シーマスター300でした。 ある時は英国海軍、またある時はコメックス、そしてまたある時はジェームズ・ボンドと共に、幾多の歴史的場面に立ち会い、プロフェッショナル達の信頼に応えてきました。 シーマスターは誕生以来、腕時計としての進化を最前線で支えてきた、オメガの最も大切なコレクションということが出来るでしょう。 熱狂的なファンが多く、シーマスター300 CK2913といった初期モデルは、買取価格も高額となっています。

アンティーク OMEGA

シーマスター 買取価格

  • 最新更新日
  • 2021年2月18日
  • OMEGAシーマスターref.CK2913
    オメガ
    シーマスター300
    ref.CK2913

    シーマスター買取り相場価格

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  • OMEGAシーマスターref.166.009
    オメガ
    シーマスター300 1st
    ref.166.009

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モデル別の解説

シーマスター アンティーク


											
											オメガマリーンref.omg_sea_ck679
											
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オメガマリーン

CK679など

オメガが水中での使用を想定して作った初めての時計がこのマリーン、Ref.CK679といわれています。
1932年に登場したこの時計は、一見アールデコ時代の一般的な角型時計と見違えてしまいそうなスマートな外観を持っていましたが、ケースの裏側に取り付けられた巨大なレバーを持ち上げればアウターケースが上下に分離され、その中からアウターケースより一回り小さなスクエア型のインナーケースが現れるという、極めてユニークな二重のケース構造を与えられていたのです。
そのインナーケースには12時位置にリューズが有り、ゼンマイの巻上げと時刻合わせを行った上でアウターケースを被せ、レバーでアウターケースをロックすればアウターケースの接続部分のガスケットが圧縮されて気密性が保たれる、という仕組みでした。
インナーケースの風防は一般的な樹脂製ですが、アウターケースの風防には腕時計史上初といわれるサファイアクリスタルが使用されていたことも特筆すべきでしょう。
このCK679のユニークな防水システムは、135m防水という、当時のロレックスオイスター以上の防水性能を誇るものでした。
ちなみにオリジナルには水に強いアザラシの革で作られたストラップと、独自のエクステンションシステムを内蔵するデプロワイヤントバックルがフィットされていました。
その後このCK679に準じた発想による防水システムを採用した、角型ケースのマリーンの後継モデルが何種類か製作されましたが、第二次世界大戦による軍需は、オメガにより本格的な防水時計を要求することになります。


											
											シーマスター300 CK2913ref.omg_sea_ck2913
											
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シーマスター300 CK2913

CK2913

1957年(一説には1958年)、オメガは初の本格ダイバーズウォッチとなるシーマスター300を発表しました。
その開発のベースとなったのは、軍需によって大きな進化を遂げたねじ込み式の裏蓋を持つ、頑丈な防水ケースであり、オメガはこれに通常の3倍の厚みを持つドーム型の風防と頑丈なテンションリング、そして外部から圧力を受ける程に気密性を増す構造を持つ、ナイヤードリューズの採用により、200m防水という高い防水性能を実現したのです。
そしてシーマスター300がオメガの時計として初めて搭載したダイビングベゼル。
ゼロ点にルミナス、またアウターに一周60分のインデックスが配されたブラックのリングを備えたそのベゼルは当初、通常とは逆の発想による「カウントダウンベゼル」を採用していた点は注目すべきでしょう。
すなわち、水面に浮上してこなければならない時刻にベゼルのゼロ点を合わせてダイビングを開始することで、残り時間をモニターするものとして、ゼロ点から時計回りに、50、40、30とインデックスが振られていたのです。 登場後間もなくしてより一般的な、ゼロ点から時計回りに10、20、30の表示に改められますが、このカウントダウンベゼルは生産期間の短さに加えて樹脂製故の経年変化によってそのオリジナルはほとんど現存しておらず、CK2913のレアポイントのひとつとして、コレクターの熱い視線を集める意匠の一つとなっています。
また矢印型の短針とドルフィン型の長針からなる有名なブロードアロー針も、短針をドルフィン型、長針を細長いアロー型へ程なくして変更されており、登場当初の姿を維持したオリジナルのCK2913は、まさに幻のような存在となっています。


											
											シーマスター300 14755ref.omg_sea_ck14755
											
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シーマスター300 14755

14755

1960年(一説では1961年)、シーマスター300は新しいムーブメント、キャリバー552に積み替えて、リファレンス番号を14755としてリニューアルされました。
その外装には大きな変化はなく、CK2913と共用されていた部品も少なからずあったものと思われます。
ただムーブメントがCK2913のキャリバー500/501の厚さが5.55ミリに対して、14755で採用したキャリバー552は4.5ミリと約1ミリも薄くなっており、その分裏蓋が薄く仕立てられているのが特徴的です。
また秒針が夜光塗料を載せていないストレートのもの、先端に丸形の夜光フレームを持つ通称「ロリポップ針」、そして後期のものと思われる、同時期のスピードマスターのクロノグラフ秒針にもみられるタイプの、「ダイヤモンド型」とも呼ばれる夜光が採用されたものの3種類が存在しており、夜光の無いストレートの秒針ばかりが目立つCK2913とは異なる部分といえそうです。
しかしこれに関する明確な資料は見当たらず、生産時期やシリアル番号等を基準とした明確な線引きは困難なようです。
CK2913との共通点が多いこの14755は、当時の雰囲気を残しているだけで大変貴重なコレクターズアイテムとなりますが、巨大な規模を誇っていたオメガの基幹ムーブメントであった550番台のムーブメントが比較的安価に手に入りやすかった為か、1990年代から外装を新造した贋物が多く出回っており、特に注意が必要です。


											
											シーマスター300 165.014ref.omg_sea_165014
											
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シーマスター300 165.014

165.014

1962年の恐らくは後半に、オメガの新たなリファレンス番号の規格に合わせてシーマスター300のリファレンス番号が165.014に変更されました。
またこのリファレンス番号の変更に前後して、短針がドルフィン型、長針がアロー型の組合せから、長短針共に全体にしっかりと夜光塗料が盛られたスティック型に変更され、視認性が大幅に改善されました。
更には針の変更に合わせて、アワーマーカーがCK2913から続いた楔型から、スティックタイプの長短針に合わせたと思われる、太いバータイプに変更されました。
この世代でも意匠はまだ固まっていなかったと見られ、アロー型の長針やスティック型の針、楔型インデックスとバーインデックスの文字盤がランダムに混在していた様子が、現存する様々な個体から見て取れます。
リューズガードがない左右対称のケース、外周に樹脂製のブラックのスケールが貼り付けられた回転ベゼル、ナイアードリューズ等の意匠はCK2913から変更されている様子が無いこの世代も、生産期間の短さも相まって、今となっては市場から状態の良い個体を見つけ出すのは困難であり、コレクターズアイテムとして非常に高い価値を持っているといえるでしょう。


											
											シーマスター300 165.024ref.omg_sea_165024
											
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シーマスター300 165.024

165.024

1963年(オメガによれば1962年)、シーマスター300は全面刷新を受け、リューズガードを備えるアシンメトリーケースと、太く、視認性が大幅に改善されたインサートを持つベゼルが与えられました。
水中での使用を目的として設計された特殊時計としての性格を強く持つダイバーズウォッチは、1960年代にはアメリカを中心にスポーティーな時計として一般的な需要を獲得し始め、1970年代の初頭まで製造されたとされるこのリファレンス番号は、1966年に登場したデイト付きのバリエーション(166.024)を含めて、相当に生産本数が伸びたものと思われます。
生産期間の長さから、ベゼル、文字盤、針などに多くのバリエーションが存在している事もこの世代の特徴です。
初期の文字盤には前世代と共通と思われるバータイプのインデックスと12、3、6、9時にはアラビア数字と「スモールトライアングル」の組合せが採用されていたのに対し、1960年代の後半には12時位置のインデックスがアラビア数字が省略されて大型のトライアングルに置き換えられ、暗所での視認性が向上します。
また針も当初は前世代から引き続き長短針ともに同じ太さのバトン型が採用されていましたが、1960年代後半には短針がソード型の太いものに変更され、長短針の識別がしやすくなりました。
そして当初は前リファレンス番号に引き続きナイヤードリューズが採用されていましたが、1967年頃からはリューズがより現代的なねじ込み式に変更されています。
その他ベゼルやケース、秒針など、近年の価格高騰と共により細やかなバリエーションの存在が次々と明らかにされており、コレクターの注目を集めています。
またこの世代は英国軍やカナダ軍などの軍用時計としても採用されたことも重要なポイントといえるでしょう。


											
											シーマスター 600 プロプロフ 166.077ref.omg_sea_166077
											
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シーマスター 600 プロプロフ 166.077

166.077

1969年、オメガはモノコック構造の防水ケースに、大掛かりなリューズロックシステムと分厚いミネラルガラス風防の採用によって、防水性能を一気に600mにまで高める事に成功、ここにオメガの耐高圧ダイバーズウォッチ、シーマスター600プロプロフ(=プロフェッショナル)が誕生しました。
その決してコンパクトとは言えないリューズやベゼルのロックシステムは、過酷な環境下での安全性を確固たるものとしており、どんな環境下においても最高の視認性を約束する長針と共に、独特の緊張感を漂わせるものです。 そして裏蓋をオミットしたケース裏には、ダイバーの腕上にしっかりと固定出来る様に大胆なチェッカーが刻まれており、これもまたダイビングに特化した時計としての性格を強くアピールするものといえるでしょう。
このシーマスター600は、1969年のバーゼルフェアで発表された後、兄弟機であるシーマスター1000 プロプロフと共に、当時世界最大級を誇った潜水請負業者、コメックスによる様々なトライアルをクリアーした上で、1971年4月の正式な発売に漕ぎ着けたといわれています。
そのあまりの過酷さから伝説となったガルフ石油による海底油田の探査計画をはじめ、オメガは日本のセイコーと共にコメックスによる大部分のミッションで使用され、ダイバーたちの信頼に応えてきました。
こういった意味では、ダブルネームの人気ばかりが先行気味なロレックスとは明らかな一線を画したものであったといえるでしょう。


											
											シーマスター クロノグラフ ビッグブルー 176.004ref.omg_sea_176004
											
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シーマスター クロノグラフ ビッグブルー 176.004

176.004

1969年の自動巻クロノグラフの開発競争に乗り遅れた感のあったオメガは1972年、キャリバー1040によって3年遅れで他社に追い付くかたちとなりましたが、これと同時に単なる「後発」の枠に収まりようのない、強力なクロノグラフを発売します。
それがこの直径44ミリ、厚さ19ミリという巨大なクロノグラフ、ビッグブルーであったのです。
そのケースは、IWC,ロンジン、ルクルトをはじめとする実力派メーカー達がこぞって使用したコンプレッサーケースで有名なEPSA社の製造によるものであり、ナイヤードリューズの原理を応用したプッシュボタンとねじ込み式リューズの採用によって120m防水を確保。
この非日常的なサイズのクロノグラフは「世界初」の自動巻ダイバーズクロノグラフとして、オメガの実力を改めて知らしめるものとなったのです。 キャリバー1040の大きな特徴であったセンターに配置されたクロノグラフの分積算計には、一際鮮やかなオレンジフレーム夜光針が採用されており、回転ベゼルによる経過時間の掌握と共に、クロノグラフによる経過時間の確認をも可能としたのです。
この極めて高い機能性を誇るビッグブルーは、発売当初の価格が715スイスフランとかなり高価なものであったこと、そして日常使用に向くとは言い難いサイズと重量感によって、その需要はプロフェッショナルにほぼ限られたことから生産数が伸びることはなく、今となっては貴重なコレクターズアイテムとなっています。


											
											シーマスター 1000 プロプロフ 166.093ref.omg_sea_166093
											
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シーマスター 1000 プロプロフ 166.093

166.093

1960年代後半のこと、コメックスによる飽和ダイビングの進化は、耐高圧ダイバーズの需要を生みました。
1971年までコメックスの独占的サプライヤーを務めていたとされるオメガが、これに応えて開発したのがシーマスター600、そして更に進化を遂げたシーマスター1000の2種類のプロプロフであったといわれています。
これらの新しいダイバーズウォッチは、1960年代半ばからシーマスターコズミックなどで採用され、進化を続けていたモノコック構造の防水ケースの技術をベースとして、厚いガラス風防とリューズロックシステムと共に、文字盤に表記された防水性能以上の深海においてもその防水性能が損なわれることは無かったといいます。
さらにオメガのテストによれば、プロプロフの完璧な気密性は高圧環境下におけるケース内へのヘリウムの侵入をも許さないものであり、ヘリウムエスケープバルブを取り付ける必要はなかったといいます。
シーマスター600では大掛かりなリューズロックとベゼルロックシステムによって、特徴的なケース形状となっていましたが、シーマスター1000においてもリューズは手の甲との干渉を避けるために9時側に配置されたものの、ねじ込み式リューズの進化と、初となる逆回転防止ベゼルの採用によって、より現代的なルックスを持つことが出来ました。
このシーマスター1000も600同様に、オメガ、およびコメックスによる多くのトライアルを経て一般市場には1972年にリリースされていますが、本来の意味でツールウォッチとして生まれ、広く一般に普及したわけではないこのモデルは、現在のアンティーク市場において原形を留めたものはほぼ見つける事が出来ず、大変な希少性を誇っています。

ご売却いただいたヴィンテージシーマスター

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    店頭買取東京都
    オメガシーマスターアンティーク146.011-69買取り
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    オメガシーマスターアンティーク165.024買取り

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